🆕 2026-10-04 従容録 第二十七則 法眼指簾:ありのままの現れに向き合い、自分本来の姿を現す

放下

放下の概念図
放下

Letting go

定義

読み: ほうげ / ローマ字: Hōge / ピンイン: Hōge

放下とは、手に持っているものを投げ捨てるように、一切の執着、分別、固定観念、ひいては「悟り」や「仏」といった聖なる概念すらも根底から手放し、手放し尽くすこと。禅における根本的な実践態度であり、あらゆる囚われから完全に自由になることを指す。どれほど高遠な悟りの境地(向上)に達し、どれほど自在な救済(向下)を修めたとしても、その境地や成果自体に固執してしまえば「悟りの病(法身の病)」に陥るため、その意識すらも「放下」することが不可欠とされる。公案などでは命令形で「放下著(ほうげじゃく:投げ捨てよ)」として示されることがある。

Q&A

Q: なぜ「向上(悟りの探求)」だけでなく「向下(救済の実践)」の意識すらも放下する必要があるのですか?
A: なぜならば、自らが到達した高い境地や修めた救済活動の成果を自負して握りしめている間は、二元論的な自我意識(自己と他者の隔たり)が残り続け、言葉や概念を超えたありのままの真理の動的な顕現を阻んでしまうからです。

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参考文献 / References

山田孝道 (1915) / 『禅宗辞典』 / 光融館 [Link]

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