核心
生飯の偈(さばのげ)とは、禅宗の道場において、昼食時に米粒を鬼神のために取り分ける際に唱えられる偈文のこと。一切の鬼神に慈悲の心を向け、供養を捧げる。一般には「鬼神に食事を施す際の偈文」とされているが、本辞典ではこれを、「迷いや執着を抱える鬼神を異界の存在として排除するのではなく、自己の生命の分かち合いを通じて、鬼神と共に仏道を歩むための能動的な共生の実践」として定義する。
Q&A
- Q: なぜ、鬼神を「仏道を共に歩む仲間」と定義するのですか?
- A: なぜならば、鬼神にも、仏道を歩み成道するという可能性があるからです。彼らを排除すべき邪悪な存在としてではなく、共に迷い、共に目覚めを目指す「命の共同体」として捉えることで、修行者自身の心から対立や差別の概念を払拭していくためです。