定義
読み: えこう / ローマ字: ekō / 梵語: pariṇāmanā
回向 (Merit Transfer)とは、廻轉趣向(えてんしゅこう)の略で、自己の善根功德を回転して衆生や供養としてめぐらし向けることをいう。日本語では、「えこう」と読む。『華厳経』十回向品の疏は「廻は轉なり、向は趣なり。自の萬行を轉じて三處に趣向す、故に回向と名く、三處とは謂く衆生と菩提と及び實際となり」とある。『摩訶止觀』には「廻向は衆善を廻らして菩提に向ふ一切賢聖の功德廣大なり、我今隨喜す、福も亦廣大なり、衆生は善無し、我れ善を以て衆生に施し已つて正しく菩提に廻向す」とある。
Q&A
- Q: なぜ、努力しなくても回向さえしてもらえば救われると考えるのは間違いなのですか?
- A: なぜならば、 回向の本質は「善行という『種』を自ら植えること」から始まるからです。種を植えない(修行や善行を積まない)者に、回向によって収穫(功徳の共有)が生まれることはありません。