核心
嘆仏偈(たんぶつ げ)とは、禅宗の法要である「嘆仏」において読誦される偈文のこと。仏の姿や徳を讚える。一般には「仏陀の功徳を讃えるための偈文」とされているが、本辞典ではこれを、「特定の教祖への偶像崇拝的な讃嘆ではなく、自然の摂理や宇宙の真理を体得した者(仏)を讃えることを通じて、修行者が自身の帰依の対象を『人』から『真理そのもの』へと転換し、世界と合一するための修行儀礼」として定義する。
Q&A
- Q: なぜ、仏を「神聖化・神格化」することが、仏道の修行にとっての障害となるのですか?
- A: なぜならば、仏を神格化することは、真理という「対象」を自らの外部へと固定し、修行者との間に決定的な断絶を生むからです。仏を遠い高みの存在として仰ぎ見ることは、自らもまた仏と同じ真理を体現しうるという「仏性の自覚」を妨げ、結果として、自らの足で真理を歩むべき修行を、他力的な救済の待機へとすり替えてしまうからです。