施食の偈 (Sejiki-no-Ge)

施食の偈 (Sejiki-no-Ge)の概念図

施食の偈 (Sejiki-no-Ge)

Verse of Meal Offering

目次

核心

施食の偈(せじきのげ)とは、禅宗の法要や食事の際に、食物を供養し、その徳を讃えるために唱えられる偈文のこと。一般には「施主や提供された食べ物に対する感謝の念を示すための作法」とされているが、本辞典ではこれを、「感謝という情緒的な表現を超え、与えられた食材の徳を最大限に引き出し、修行者の心身を整える『調理そのものを仏道修行(実践)』として完結させるための、厳格な調理指針」として定義する。

Q&A

Q: なぜ「三徳六味」という基準が調理に必要なのですか?
A: なぜならば、古代インドの仏教では僧は調理をしませんでしたが、中国以降の禅宗では生活のために自ら調理する必要が生じたからです。僧侶が調理という「世俗的な労働」を仏道修行として位置づけるには、宗教的な裏付けが不可欠でした。そこで『涅槃経』などの経典を引用し、「調理とは、迷いを悟りに転換する仏教的な実践である」と理論化するために、三徳六味という基準が体系化されたのです。

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参考文献 / References

東京大学大学院人文社会系研究科 大蔵経データベース研究会 (2018) / 『SAT大蔵経』 / 東京大学 [Link]
山田孝道 (1915) / 『禅宗辞典』 / 光融館 [Link]

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