🆕 2026-10-18 従容録 第二十九則 風穴鉄牛:やるかやらぬかを超えて即時実行する

無角鉄牛

無角鉄牛の概念図
無角鉄牛

Hornless iron ox

定義

読み: むかくのてつぎゅう / ローマ字: mukaku no tetsugyū / ピンイン: wú jiǎo tiě niú

無角鉄牛とは、鉄で作られた牛。鉄で作られた牛には感情や分別(情識)がない。また、牛に角があるのが牛の本来の姿(定相)である。それなのにその角が無いということは、牛の本来の姿ではない。そのため、感情や分別が消え失せて、枠にとらわれない境地に達した人を例えていう言葉。「鉄牛」は木馬や泥牛というのと同じ意味である(禅宗辞典)。大昔、夏の禹王が黄河の氾濫を鎮めるために、河南と河北とを分つ境界線に当たるところに鉄製の大牛を安置したという(修養講座11)。

典拠の巻: 『修養大講座』 第11巻 / 『禅宗辞典』

Q&A

Q: なぜ「無角鉄牛」という言葉は、悟りや理想的な人物像の例えとして使われるのですか?
A: なぜなら、 鉄のように感情や差別に振り回されず、かつ「牛とはこうあるべき」という固定観念(定相)さえも手放して、あらゆる枠にとらわれない自由な境地に達した人を象徴しているからです。

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参考文献 / References

加藤咄堂 (1941年頃) / 『修養大講座』 / 平凡社 [Link]
山田孝道 (1915) / 『禅宗辞典』 / 光融館 [Link]

この記事を書いた人

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