定義
読み: こうげもん / ローマ字: Kogemon
向下門とは、個々の違いや善悪などの違いが明確に現れる相対的な差別の世界(現実の現象世界)を指し、悟った境地を日常生活の中で発揮する道のことである。対義語で向上門がある。向上門とは、すべての区別を超越した絶対的な平等の世界(悟りの境地)で、個人の修行によって悟りに至る道のことである。向上門と向下門は本来一つであり、悟りを求める働きと日常に戻る働きが表裏一体であるという禅の境地を、向上即向下の一路という。
Q&A
- Q: なぜ、この教えは「一路」と表現されるのでしょうか?
- A: なぜならば、修行と日常生活は別々の道ではなく、禅を志す者にとっての唯一の歩みだからです。山に登って終わり(向上)、降りて終わり(向下)という断絶したプロセスではなく、一歩一歩の足運びそのものが、同時に登りであり降りであるという、一貫した生き方を指し示しているからです。