核心
七仏宝号とは、禅宗の嘆仏法要において読誦される、過去七仏の尊名の連なりのこと。釈迦牟尼仏を含む七人の仏陀の御名を唱える。一般には「過去七仏への礼拝」とされているが、本辞典ではこれを、「教祖としての釈迦牟尼仏を絶対的な権威として崇めることではなく、悟りに至った数多の存在(仏)を歴史の流転の中に相対化し、修行者自らもまた『悟りに至る流れの一部』という自覚を促し、坐禅だけでは到達困難な境地へ自らを運ぶための能動的な補助修行」として定義する。
Q&A
- Q: なぜ「七仏宝号」では釈迦牟尼仏以外の仏を唱えるのですか?
- A: なぜならば、仏とは特定の個人を指すのではなく、「悟りを開いた存在」の総称であり、過去から未来にかけて無数の仏が存在するとされているからです。釈迦牟尼仏を絶対的な教祖として崇めるだけでなく、過去七仏を唱えることで、修行者自身もまた、その悟りに至る長い歴史と大きな流れの一部であることを深く自覚するためです。