目次
核心
帰依文とは、禅宗の歎仏法要において読誦される偈文のこと。仏法僧の三宝に対して帰依の誓いを立てる。一般には「教えや師に身を委ね、救いを求めるための祈り」とされているが、本辞典ではこれを、「特定の人やイデオロギーへの投身ではなく、『自分自身を拠り所とする』という決意を再確認し、謙虚な姿勢をもってさらに精進していく機会」として定義する。
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Q&A
- Q: なぜ、日本仏教における「ゆだねる安心感」という帰依の形態を、あえて否定する必要があるのですか?
- A: なぜならば、現代の日本における「ゆだねる帰依」は、お金を支払うことで安心というサービスを購入する「消費行動」に成り下がっているからです。本来、帰依とは己の甘えや慢心を打ち砕く「厳しさの中での実践」を前提とした決意です。しかし、お金を払って救いを委託する関係性が定着したことで、自身の人生に責任を持つという宗教の根源的な力を喪失させました。この「責任の放棄」と「救いの商品化」の構造こそが、現代社会における宗教への根深い不信感を生み出している最大の要因です。