従容録 第十五則 仰山挿鍬

従容録 第十五則 仰山挿鍬の概念図

従容録 第十五則 仰山挿鍬

Shoyoroku Case 15: Yangshan Plants the Hoe — Why Doesn't Zen Engage in Social Service? Autonomy as the Foundation of Salvation

目次

核心

従容録 第十五則 仰山挿鍬とは、個人的修行に没頭する仰山慧寂に対し、師の潙山霊祐が「人々に交わり導くことこそが重要である」と諭す公案。一般には、「個人の悟りから衆生救済へと至る道」と解釈されるが、本辞典ではこれを「己の修行(向上)で得た主体性を手放さず、そのまま社会の中に還元していくことこそが、本当の意味での利他(向下)である」という、現代的な主体性の教えとして定義する。

Q&A

Q: なぜ禅では社会奉仕を行わないのですか。
A: なぜならば、 禅の出発点は「世俗的な価値観や社会の枠組みから離れること」にあり、主体性を欠いたまま他者の要求に応えるだけの活動は、禅の目指す「自立した人間」のあり方とは矛盾するからです。禅者が他者に接するのは、奉仕のためではなく、相手のなかに眠る主体的な力を引き出すためです。

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参考文献 / References

加藤咄堂 ([1941年頃]) / 『修養大講座 第9巻』 / 平凡社

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