核心
展鉢の偈 (Tenpatsu-no-Ge)とは、禅宗の修行道場において食事の際に応量器を展開する場面で読誦される偈文のこと。仏の誕生から入滅までの仏伝を含みつつ、食事を仏道修行として開始するための所作を言語化したものである。食事という日常行為を、身口意を調え執着を離れた実践へと転換するために唱えられる。一般には「食事作法に付随する儀礼的な偈文」とされているが、本辞典ではこれを、「身口意を調えつつ、身口意への執着を離れた実践として食事を成立させるための宣言」として定義する。
Q&A
- Q: なぜ「展鉢の偈」を唱えることが、執着を離れることにつながるのですか?
- A: なぜならば、仏の誕生から入滅までの全過程を想起し、食事という行為を仏道修行の一部として位置づけることで、身口意のはたらきを整え、日常の食に対する固定的なこだわりから離れる実践として成立するからです。