折水の偈とは?
今回紹介するのは、折水(せっすい)の偈。
食事をし終え、応量器(おうりょうき)をきれいに洗浄したあとの残った水を桶に集める際に唱えられる偈文。
英文概要overview
The water used for washing is put into a bucket when it is brought.
At that time, a short chant is recited. This is called the “Orisui verse.”
The water collected in the bucket is then given to plants.
In this way, the benefit of the meal is shared with the whole world.
折水の偈 原文と読み方 original text & how to reading
我此洗鉢水 如天甘露味
折水の偈 原文 original
施与鬼神衆 悉令得飽満
唵摩休羅細娑婆訶
がーしーせんぱーすいー にょてんかんろみ
折水の偈 読み方
せよきじんしゅう しつりょうとくぼうまん
おんまくらさいそわか
Gāshī senpā suī nyoten kanromi
折水の偈 reading
Seyoki jinshū shitsuryō tokubōman
On makura sai sowaka
折水の偈 現代語訳
この洗鉢の水を、天の甘露のような尊いものとして、
折水の偈 現代語訳
鬼神や一切の存在に施し与え、
ことごとく満ち足りることを願う。
I offer this bowl-washing water as something precious, like heavenly nectar, to spirits, demons, and all beings. May all of them be fully satisfied.
折水の偈 Modern English Translation
折水の偈 解説Detailed Explanation
今回紹介するのは、折水(せっすい)の偈。
三口食の偈を唱えた後、食事をする。
その間に再請(さいしん)という、おかわりがある。
欲しい人は、ご飯や汁物のおかわりをすることができる。
合図としては、「さーいしーん」と平坦に言う。
これは偈文っていうよりかけ声にあたるから特に収録しない。
住職が食べ終わると(大衆は住職に食べる速さを合わせなければならない)、「こーとー」という掛け声とともに、香湯《こうとう》が運ばれてくる。
香湯とは、応量器(おうりょうき 食事の器)を洗う前の段階でご飯をふやかすためのお茶で、漬物を使って、すべての食器を前洗いをする(お茶は使いまわし)。
ちなみに、新到(しんとう)(新参者)は、これを知らないので、漬物を全部食べてしまうということが毎年ある。
前洗いをしたら、それを全部飲む。
これは、外国人の参禅者では嫌がる人がいる。
しかし、郷には郷に従えというしかない。
次に、刷(せつ)という器を拭う道具を使って、残った汚れを拭い去る。
刷(せつ)とは、棒に白い布を白い糸で巻いたものだ。
これで拭って舐めるのだが、定期的に変える必要がある。
次に、「じょーすーい」という掛け声とともに、浄水(じょうすい)と呼ばれる白湯がやってくる。
これは、応量器(おうりょうき)を本洗いするためのお湯だ。
いただいたら、刷(せつ)を使って綺麗に洗う。
洗ったお湯は飲むわけではなくて、折水桶がやってくるのでそれに入れる。
その際によまれる偈文が今回の折水の偈である。
折水桶に集められたお湯は、草木に与えることになる。
こうして、世界全体に食事の利益を巡らす。