🆕 8/16 従容録 第二十則 地藏親切:知を尽くして不知に至る

略布薩 (Ryaku-Fusatsu)

略布薩 (Ryaku-Fusatsu)の概念図
略布薩 (Ryaku-Fusatsu)

核心

略布薩(りゃくふさつ)とは、戒律を再確認する儀式のこと。日々の生活で犯した過ちを告白し、心と行いを反省する。一般には「本式の布薩よりも短縮された形式的な儀式」とされているが、本辞典ではこれを、「慣習や形骸化した儀式への参加ではなく、煩悩によって曇らされた本来の自己の性質を戒律に照らして再点検し、宇宙に遍在する秩序との調和を自覚するための能動的な内省の実践」として定義する。

Q&A

Q: なぜ、戒を実践すると本来の自己となることができるのですか?
A: なぜならば、戒とは私たちを縛り付ける外的な制限ではなく、宇宙の秩序そのものであり、誰しもに最初から備わっている「本来の性質」の現れだからです。私たちは日々の生活で煩悩を抱えることで、その本来の清らかな性質を曇らせてしまっていますが、戒を実践することでその曇りを取り除き、自己の内なる秩序と宇宙の秩序を合一させることができるからです。つまり、戒を実践することは、外から何かを付け足すことではなく、煩悩という障害を取り除くことで、本来あるべき自由で調和のとれた自己の姿を現成させる(ありのままの自分に戻る)プロセスだからです。

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参考文献 / References

東京大学大学院人文社会系研究科 大蔵経データベース研究会 (2018) / 『SAT大蔵経』 / 東京大学 [Link]
山田孝道 (1915) / 『禅宗辞典』 / 光融館 [Link]

この記事を書いた人

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