転読大般若祈祷とは?
今回は大般若転読祈祷を発信。
大般若とは、大般若波羅蜜多経のことで、このお経は、中国の唐時代に玄奘三蔵法師(げんじょうさんぞうほうし)がインドから持ち帰り翻訳したお経だ。
三蔵法師は、当時の中国で、人によって言っていることが違うことに疑問を持ち、国から出てはいけないという国禁を犯し、のちに太宗皇帝の保護を受けてインドまで経典をとりに出かけた。
この史実がもとになって、西遊記が作られた。
英文概要overview
This time, I will share a Daihannya Tendoku Prayer. Daihannya means the Great Prajñā Pāramitā Sutra.
This sutra was brought from India and translated into Chinese during the Tang dynasty by Master Xuanzang. Xuanzang wondered why Buddhist teachings in China were all different.
Even though it was forbidden to leave the country, he broke the law and traveled to India to collect the original sutras.
Later, he was protected by Emperor Taizong. This true story became the model for the famous story Journey to the West.
解説 Detailed Explanation
転読大般若祈祷について
導師(祈祷の主体の人)は、坐禅を組み、印を結んで、真言を唱え、身口意により仏との合一をはかり、大般若経の第五百七十八巻(理趣分)を読む。
周りの随喜(参加)僧は、残りのお経(全部で六百巻)を読む。
また転読といって、お経をパラパラさせる作法をする。
この大般若経を読むことで、十六善神などの神々の守護を受けることができ、災難を逃れたり、諸願成就につながるとされている。
十六善神は、大般若経とその経典を唱える人々を守護する善神で、この中には西遊記に出てくる沙悟浄のモデルになった深沙大将もいる。
今回の儀式では、理趣分を読む前後に護身法という作法をする。
これは、災難から守るための秘儀。
よく、忍者が印を結ぶが、それはここからきている。
最後に消災妙吉祥陀羅尼を唱える。
これはあらゆる災難を取り除き、真の幸福(吉祥)をもたらすことを願う仏教の呪文(陀羅尼)だ。
今回の儀式では、私一人しかいないため、六百巻読むのが無理なので、理趣分の一部だけ読誦し、転読した。
仏教祈祷について
禅宗は祈祷を真言密教から取り入れた。
仏教祈祷(真言密教)はどのように成り立っているかを簡単に紹介したい。
真言密教は、弘法大師空海が中国から持ち帰り大成させた仏教の一派だ。
印(いん)を結び(身)、真言(しんごん)を唱え(口)、心で仏を観想する(意)、身口意(しんくい)の実践を通じて、即身成仏(そくしんじょうぶつ)、つまり、この世で仏になるを目指すものです。
また、真言密教の祈祷では、戒力(かいりき)、つまり戒を守る力と禅定力(ぜんじょうりき)、坐禅による精神集中力により、加持力(かじりき)、つまり仏や護法の神々による加護を得るということになっている。
だから、霊感のような、生まれつきの能力はいらずに、修行により、加持力を得ることができる。
昔から、この加持力により悪霊や災難などを降伏(ごうぶく)することができるとされ、僧侶に依頼があった。
日本では、修行者の祈祷に参加して功徳を回向(振り向け)してもらうことが一般的ですが、本来は自分で修行することが必要だ。
また、大般若理趣分には、読誦・受持することで、功徳と菩薩の加護が説かれているが、いちばん大切なのは、自ら戒を守り身口意を修行することだ。