施食の偈とは?
今回紹介するのは食事の際に唱えられる偈文。
朝食の時に唱えられる粥時呪願(しゅくじしゅがん)と昼食の時に唱えられる斎時呪願(さいじしゅがん)とがある。
英文概要overview
The verses I introduce here are chanted at meal times.
There is a verse for breakfast called Porridge Offering Verse, and one for lunch called Meal Offering Verse.
原文と読み方 original text & how to reading
粥時呪願
粥有十利 饒益行人 果報無辺 究竟常楽
斎時呪願
三徳六味 施仏及僧 法界有情 普同供養
施食の偈 原文 original
斎時呪願
斎時呪願 三徳六味 施仏及僧 法界有情 普同供養
施食の偈 読み方
shuku-ji shugan
shūyū juri nyoi anjin gohō buhen kyūkin jōra
sai-ji shugansanterumi shifugyusun hakai yūjin fuzun kyunnyō
施食の偈 reading
施食の偈現代語訳
粥時呪願
施食の偈 現代語訳
粥には十の功徳があり、行者を豊かに助け、
その果報は限りなく、ついには永遠の安楽に至らしめるように。
斎時呪願
食事には三つの徳と六つの味が備わり、
これを仏や僧に供養し、
法界のすべてのいのちが、共にこの供養を受けられますように。
Porridge Offering Verse
Porridge has ten benefits. May it strongly support all practitioners, and may its good results be limitless, leading us to peaceful and lasting happiness.
Meal Offering Verse
Food has three virtues and six flavors.
We offer this meal to the Buddha and the monks.
May all beings in the whole universe share in this offering together.
施食の偈 Modern English Translation
解説Detailed Explanation
語句の解説 words
粥有十利(お粥の十の功徳)
・顔色や体のつやが良くなる
・身体のエネルギー・体力を補う
・寿命を養い、健康を保つ
・心身が快適になる、苦をやわらげる
・言葉が明晰になる、頭が働く
・消化が良くなる
・体内の冷え・気の乱れ・神経の不調を鎮める
・空腹を満たしすぎず、適度に満たす
・のどの渇きをとる・水分を補う
・排便・排尿の通りが良くなる
三徳六味(食物の三つの徳と六つの味)
・ 三徳(食物が備えるべき3つの功徳)
身体に軽く負担が少ない
=修行に支障が出ない、眠気・重だるさを起こさない
・浄
清浄であること
=不浄な調理、貪りの心で作られていない
・軟
柔らかいこと
=消化しやすく、心身を穏やかに保つ。
六味(食物の6つの味)
甘味・苦味・辛味・鹹味(塩味)・酸味・淡味
解説 explanation
なぜ夕食はないの?と思われるかもしれない。
伝統的な禅の道場では、朝と昼しか食べないことになっている。
それは不非時食戒(ふひじじきかい)という、昼以降に食べてはいけないという戒律があるからである。
これを厳格に守っている国もあるが、日本ではそうでないので、薬石(やくせき)として、つまり薬だという名目で夕食をとっている。
なので、夕食では上記のような偈文は唱えない。
私の体験談 my experience
いろいろな健康情報を見ると、質素な和食が健康にはいいらしい。
それで、その和食というのが由来が禅寺というものが多い。
味噌、醤油、沢庵など、多すぎて紹介しきれないくらいだ。
茶道の懐石料理も禅寺での食事からきている。
私も、日頃の食事はかなり質素だ。
それは、健康というよりは、調理の手間を減らしたいという理由が大きい。
近頃は米が高くて、蕎麦や大豆をよく食べていたが、やっぱりこれらは主食にはならないようだ。
どうしても小麦と混ぜないと、なんていうかパワーが足りないというか。
しかしなんといっても、一番は、お米だなぁと思う。