生飯の偈とは?
今回紹介するのは生飯(さば)の偈。
これは、昼食時に、全員がご飯を七粒くらいとって集める時に唱えられる偈文。
これを昼食後に生飯台(さばだい)という木製の台の上に置いておく。
日本では、お盆に施餓鬼(施食)供養をする。
寺院ではこれを毎日やっているのだ。
英文概要overview
This is about the Saba Chant.
During lunch, everyone takes about seven grains of rice and collects them.
After lunch, the rice is placed on a wooden platform called the Saba-dai.
In Japan, during Obon, people do Segaki (offering food to hungry spirits).
In zen-temples, this is done every day.
原文と読み方 original text & how to reading
汝等鬼神衆 我今施汝供
生飯の偈 原文 original
此食偏十方 一切鬼神共
じてんきじんしゅ ごきんすじきゅう
生飯の偈 読み方
すじへんじほう いしきじんきゅう
Jiten kijinshu gokin sujikyū
生飯の偈 reading
Suji henjihō ishiki jinkyū
生飯の偈 現代語訳
諸々の鬼神たちよ、今ここで私はあなた方に供物を捧げます。
生飯の偈 現代語訳
この食物を、十方に遍く広がるすべての鬼神と共有いたします。
Spirits and gods, now I offer you this food.
I share this food with all the spirits and gods in every direction.
生飯の偈 Modern English Translation
生飯の偈 解説 Detailed Explanation
鬼神について
鬼とは、死者の霊や人智を超えた存在のこと。
鬼はもともとは中国古代思想で「霊的な力を持つ存在」を意味する。
神とは神聖な力を持つ存在、守護的存在のこと。
仏教が中国に伝来した際、両者をまとめて「鬼神」と呼ぶようになった。
仏教的意味としては、自然神などのもともと日本にいる神々、インド由来の仏法を守護する護法神、堕落・迷いの状態にある霊的存在(餓鬼や地獄の住人も含む)をまとめて鬼神とよんでいる。
私の体験談 my experience
私のいた道場では、道場裏に生飯(さば)台があって、昼食が終わったら、炊事担当が集めた生飯をそこへ置きにいっていた。
鳥もそれを知っていて、担当が去ったあとすぐに食べに来る。
ある時、行事か誰かの供養かで、弁当だった時があった。
弁当は坐禅堂ではなく、食堂(じきどう)で食べるので、このとき生飯は集めなかったのだが、そうしたら次の日生飯台が壊されていた。
いつもあるものがないので、鳥たちが怒ったらしい。
それで、坐禅堂では流れが決まっているので生飯もその流れで集めるのだが、食堂ではそうではなかったので、形式に依らずに食堂で食べるときも生飯をあげたほうがいいのではないか?という意見があった。
私は今は賃貸に暮らしているので、こういうことはしていない(動物が集まってくると近隣に迷惑なので)が、真夏には、あまりにも暑いので水をやることがある。
結構、アシナガバチや蝶など虫が飲みに来る。
仏教思想でいえば、鬼神たちも暑くて飲みに来るんだと思う。