佛名とは?
佛名とは、仏陀となった方々の名前であり、歎佛の儀式では、一つ一つ読み上げます。
後述しますが、近年では省略されることが多いです。
今回は主要な方々のみお唱えします。
英文概要overview
In this ceremony, Tanbutsu, we chant the names of Buddhas.
This ceremony mixes ideas from many Buddhist schools.
Each Buddha is important in its own school. For example, Vairocana Buddha comes from the Avatamsaka Sutra (Kegon-kyo).
Vairocana is seen as the same as Dainichi Nyorai in Shingon Buddhism. Words like “shines light everywhere” and “brightens all” come from the idea of light in Shingon.
The name Amitabha Buddha comes from the Pure Land belief in Amitabha.
原文と読み方 original text & how to reading
南無三世諸佛 南無普光佛
南無普明佛 南無普浄佛
洒水文 原文 original
南無寶蓮華善住娑羅樹王佛
南無法界蔵身盧舎那佛
南無法界蔵身阿弥陀佛
なむさんぜしょぶつ なむふこうぶつ
なむふみょうぶつ なむふじょうぶつ
なむほうれんげぜんじゅうしゃらじゅのうぶつ
なむほっかいぞうしんるしゃなぶつ
なむほっかいぞうしんあみだぶつ
佛名 読み方
Namu sanze shobutsu
namu Fukō-Butsu
Namu Fumyō-ButsuNamu Fujō-Butsu
佛名 reading
Namu Hōrenge Zenjū Sharajunō-Butsu
Namu Hokkai Zōshin-Rushana-Butsu
Namu Hokkai Zōshin Amida-Butsu
洒水文現代語訳
過去・現在・未来のすべての仏に帰依します。
佛名 現代語訳
あまねく光を放ち、すべてを照らす仏に帰依します。
あまねく明らかにする仏に帰依します。
すべてを清らかにする仏に帰依します。
蓮華の上に安住し、娑羅樹の王のように尊い仏に帰依します。
法界すべてを身に蔵する阿弥陀仏に帰依します。
法界すべてを身に具えた盧舎那仏(=大日如来)に帰依します。
I take refuge in all Buddhas of the past, present, and future.
I take refuge in the Buddha who shines light everywhere and brightens all. I take refuge in the Buddha who makes everything clear.
I take refuge in the Buddha who makes everything pure.
I take refuge in the Buddha who sits on a lotus and is as noble as the King of Sal Trees.
I take refuge in Amitabha Buddha, who contains the whole universe in his body. I take refuge in Vairocana Buddha (Dainichi Nyorai), who has the whole universe in himself.
佛名 Modern English Translation
解説Detailed Explanation
今回の儀式では、仏のお名前をお唱えする。
南無(なむ)とはサンスクリット語のナマスまたはナーモの音写だ。
音写だから南無には「みなみ」や「ない」という意味はない。
・三世諸佛(さんぜしょぶつ)
過去の仏(釈迦など)、現在の仏、未来の仏(弥勒など)
・南無普光佛(ふこうぶつ)
光明は智慧・慈悲の象徴。
・普明佛(ふみょうぶつ)
迷いや煩悩を明らかに照らし出し、真理を悟らせる仏。
南無普浄佛(ふじょうぶつ)
煩悩や罪障を清め、心を浄化する仏。
・寶蓮華善住娑羅樹王佛(ほうれんげぜんじゅさらじゅおうぶつ)
蓮華は仏教で清浄と智慧の象徴。娑羅樹は釈迦の入滅時に咲いたとされる聖樹で、浄土や悟りの象徴。
宝蓮華善住娑羅樹王佛は、清浄・幸福・安らぎをもたらす仏。
・法界蔵身盧舎那(なむほっかいぞうしんるしゃな)
盧舎那仏は大日如来や華厳経で説かれる仏。
・南無法界蔵身阿弥陀(なむほっかいぞうしんあみだ)
阿弥陀仏は極楽浄土にいて、無量の光と寿を持つ仏。
それぞれの仏は、それぞれの宗派で重要視されている。
たとえば、盧舎那仏は、華厳経 に基づくが、この盧舎那仏は大日如来と同体視される。
「南無阿弥陀仏」や「法界蔵身阿弥陀」という表現は、浄土教の阿弥陀信仰からきている。
また、今回の収録は、現代一般に行われている声明(しょうみょう)だ。
下記の参考資料の経本は明治時代につくられたものであり、現代はそれよりも短く簡略化されている。
下記の教本の佛名では、実際は七つの佛ではなく、もっと数が多いので、興味がある人は下記リンクから参照されたい。
また、道場によっては、以下のように省略しているところもある。
南無三世諸佛 南無釈迦牟尼佛 南無過去荘厳劫一千佛
南無現在賢劫一千佛 南無未来星宿一千佛
南無南無寶蓮華善住娑羅樹王佛 南無法界蔵身阿弥陀佛
このように、今回の儀式はいろいろな宗派の仏が混ざった儀式なので、禅ではいろいろな宗派を取り入れてできていることがよくわかる。
禅山『歎仏会法式 重正』、其中堂、明治16年10月。